男性保育士は問題を抱えている?
男性保育士が多くなっている現代で、男性保育士活躍推進プランという千葉市が掲げたプランが騒動となりました。
これは、千葉市が発表した新たな保育への取り組みなのですが、性別にかかわることなく保育を行うということで、「男性保育士が女の子の着替えなども行う」というものです。
これがインターネットで大きな論争となり、ママ、女性たちは「男性保育士に女の子の着替えはしてほしくない」「性犯罪の90%が男性」と意見が飛び交ったのです。
保護者の中には男性保育士さんが着替えをしても全く問題ないという意見と、年長さんになったらちょっと問題かなという意見、やっぱり女の子は女性保育士がおむつ替えや着替えなどしてほしいと意見もかなりバラバラです。
このプランの中には、男性保育士が活躍できる保育施設をめざす、働きやすい環境を整えるということで、男性用のトイレ、更衣室を設けるなどの取り組みが盛り込まれているものです。
それよりも何よりも注目されたのが、女の子の着替えを男性保育士が行うという点だったのです。
この論争で男性保育士が思ったこと
この論争が巻き起こったことで、直接保護者からいわれたことはないけれど、自分が女の子のおむつ替えをしていた時、保護者の中にはちょっと嫌って思われていたのかなと悲しくなったという意見がありました。
確かに男性であろうと女性であろうと、保育の専門的知識を学び保育士となって活躍されているのですから、専門科であることに違いはないのです。
通常女性保育士が何気なく行っている保育でも、男性保育士がおこなっていると目につく行動等もあるようで、それについても男性保育士側でそういう目で見ていのかというちょっとしたショックがあると、やはり一生懸命に保育されている方にとってはこの論争、大きな出来事だったようです。
施設によってはこの論争で独自に決め事を作った
この論争をうけて施設によっては、誰でも、子どもと接する時には周りに声をかけて、扉を開けて行う事、子どもの着替えを異性の園児が嫌がった時には同性の保育士が行うこと、また嫌な事ですが、万が一のことを考えて保育室にカメラの設置も行っているようです。
ただこうしたことを行うことで、適切な保育がおこなわれていることになりますし、規則がしっかり決まっていれば、男性保育士もやりやすくなるのでは?ということも考えられます。
男性も女性も保育士という資格を持って、保育の専門家として保育されていますが、やはり保護者としては複雑な気持ちがあるのでしょう。