保育士と幼稚園教諭は根本的に違いがあります
保育士と幼稚園教諭については、子供の面倒を見る、預かるということで同じような職業と思っている方も少なくありません。
しかし保育士と幼稚園教諭は根本的な違いがあります。
それは保育士は子供を保育する保育者であり、幼稚園教諭は子供を教育する教育者であるという点です。
その証拠に保育士は厚生労働省の管轄、幼稚園教諭は文部科学省の管轄です。
保育士と幼稚園教諭は確かに子どもに対応する職業ですが、指導するのと保育するのとでは大きな違いがあります。
ただ最近は認定こども園等が多くなってきていますし、私立保育園などの場合、教育的な面も持っているので、あいまいになっている部分も多くなっています。
保育士資格は取得しやすく活躍の場が多い
保育士は保育士養成認定校に入り卒業することで自動的に資格を取得できます
保育士の場合、受験資格を満たしていれば保育士試験を受けることができますが、幼稚園教諭の場合、指定された科目を履修することが必須です。
保育士の場合は、保育園のほかにも企業内の保育所などに勤務先がありますが、幼稚園教諭は保育士の資格者ではないので、こうした就職先で有利になるのは保育士です。
幼稚園教諭は学校に行くことが必須
幼稚園教諭になるためには幼稚園教諭免許状が取得できる教職課程がある大学、短大等で必要単位意を取得し卒業と同時に資格を取得される方が多いです。
社会人から幼稚園教諭になりたいという方もいますし、また保育士から幼稚園教諭なりたいという場合は、保育士として3年間以上の実務経験を積み、幼稚園教員資格認定試験を受けて合格することで、幼稚園教諭二種免許を取得することができます。
幼稚園教諭・保育士と認定こども園について
平成27年度から子ども・子育て支援新制度ということで、認定こども園制度が始まっています。
平成31年度末までには幼稚園教諭免許取得条件に特例が設けられることになっています。
保育士資格を持っている人、該当施設で保育士として勤務し、3年もしくは4320時間以上の勤務経験がある、この条件を満たしている方は大学で必要単位8単位を修得し、各都道府県教育委員会に置いて教職員検定を受けることで、都道府県教育委員会から幼稚園教諭免許状が授与されることになっています。
現在保育士資格を保有されていない方はこの期間内に保育士試験に合格し保育士資格を取得、その上で条件の実務を積み指定単位の取得で幼稚園教諭資格認定試験を、受験せずに幼稚園教諭免許の資格取得することができます。